Win11だと VMware Workstation Proが使えない。
皆さんそろそろ Win10 から Win11 への移行は済んだでしょうか。
弊ホームページでは VMware Workstation Pro を使った仮想環境を利用して諸々のお勉強環境を作っているのですが、Win11ではどうも難しそうに思えてきました。
先日のことですが、私自身は必要ないのに家族のために泣く泣く Win11の自作PCを 1台作った折、自分で触れてみて初めて VMware Workstation Proが使えないことが分かりました。
この「使えない」というのはちょっと語弊がありますね。
「私のお勉強には支障が出る」というのが正しいです。
VMware Workstation Proを Win11にインストールもできるし仮想マシンを作ることもできるので Webサーバーや DBサーバーの構築なんかはできます。
でも CPUの仮想化機能(VT-xとか)を持った仮想マシンを作ることができないのです。
その結果、仮想マシン on 仮想マシン という構成が作れず、具体的には Proxmox・KVM・Docker・LXD、このあたりをやれないことになります。
原因は Win11が Hyper-Vなどのために CPUの仮想化機能を囲い込んでしまっている仕様でした。
インターネット上では Win11上でこれらの機能を無効にする等の情報があり、いくつかの手を打つと VMware Workstation Proがちゃんと動くようなのですが、Win11からはセキュリティの低下を起こす旨の警告が出る設定変更となっています。
そもそもセキュリティ確保のために嫌々ながら Win11にする趣でもあるのに、それを無碍にするのは本末転倒と言っても良いでしょう。
素直に Win11にして Hyper-Vを使えば問題が解決するようでいて、貧乏サーバーエンジニアが「お金をかけずに」というコンセプトとは相反してしまいます。
私は Win11になれない PCを複数所持しておりますし、お金もありませんので 2025年10月で Windowsに見切りをつけ、Linux(Lubuntu)に移行しようと思っています。
弊ホームページでは Win10にインストールした VMware Workstation Proを基本として書いてきましたが、これからは Linuxの VMware Workstation Proを基本とするようになると思います。
どうせホストOSを Linuxに移行するなら LXD(KVMも含む)でも良いのかも知れませんが、その環境を作ること自体がサーバーエンジニアのスキルとしては中くらいに位置していてやや難しいのですね。
やはり VMware Workstation Proや VirtualBoxのようなしっかりした GUIやインストーラが整備されているソフトの方が初心者には分かりやすいと思いますので。
弊ホームページをご覧になっている方は、普段遣いの PCとして Win11マシンを持っていると思いますが、中古PCを手に入れるなりして Linuxをインストールするのが良いと思います。
それか VMware Workstation Proの箇所は飛ばして Hyper-Vで同じ環境を作ってみることをお勧めします。
仮想OSとして立ち上がってしまえば後は同じですから。
Hyper-Vがダメなことはないのですが、Win11が動く PCを作るお金がないのと、現有PCを産廃にする気もないので…。
皆さんは Hyper-Vで良いかも。