VMware Workstation Proという無償のソフトは一体何者か。
端的に言うと、PCのハードウェア(CPU・メモリ・ハードディスク・ネットワーク・モニタ・etc.)をソフトでエミュレートするものです。
その結果、PCの中にまるで別な PCが存在しているような環境ができ上がります。
これを仮想マシン / Virtual Machine / VMと呼びます。
物理的なハードウェアではなく、ソフトで仮想的に作った PCということです。
これが VMware Workstation Proのインストール前。
まぁ皆さんのお家にある PCの状態。
これが VMware Workstation Proのインストール後。
PCの中にソフトウェアで作られた仮想的なハブができて、Windows 10/11を実行している PCがそこに繋がっている格好になります。
こうなっても元々の WIN 10/11はこれまで通りに使うことができます。
仮想マシンを作るとこんな感じになります。
この仮想マシンは、この環境を提供している WIN 10/11からは独立した PCとして動作します。
ネットワーク的に別なマシンになっていて、ちゃんと IPアドレスも別に持っています。
上の絵では仮想マシンが 1つしかありませんが、CPU・メモリ・ハードディスク・SSDといったハードウェア資源が許す限り、複数の仮想マシンを作成して同時に動かすことができます。
この仮想マシンという観念は、サーバーエンジニア界隈で「VMware環境」と呼ばれる vSphereでも同じです。
このように 1つの PC内に複数の仮想マシンを作り、そこにサーバーOS(Linuxや Windows)をインストールすると、まるで家のネットワークに複数のサーバーがあるのと同じ環境を作ることができるのです。
これらの仮想マシンは家の中の他の PCやスマホからもネットワーク越しにアクセス可能ですので、WEBサーバーを立ち上げてスマホでアクセスなんてこともできます。
仮想マシンにはこのように色々なハードウェアの組み合わせのものを作れますので、本物のサーバー機に似た仮想マシンを作ってサーバーの設定を練習することもできます。
仮想的なネットワークも作れるので、実際のサーバー環境に近いネットワーク環境を作ることもできるでしょう。
これだけの事ができるソフトが無償というのは大変にありがたいことです。
ぜひ活用してみて下さい。