お金をかけずにサーバーの勉強をしよう

仮想環境はいいぞ

2025年8月2日

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普段使いでも仮想環境の方が良いのだ。

私は普段は以下スペックの 2台の Windows10の PCを使っています。

1.(母艦)デスクトップ(自作)
Windows10 Home・Core i7 7700K・ 32GBメモリ・ SSD/HDDいっぱい

2.(サブ)ノート(中古ダイナブック)
Windows10 Pro・Core i3 4100M・16GBメモリ(MAX)・250GB SSD

母艦は空調があまり効かない所に置いてあるため、夏は暑くて使ってられず(ファンがゴーッと回りっ放しだし)、冬は息が白くなって指先がかじかんでくる程で、単車用のジャンバーを着て指ぬきの軍手をしてキーボードを打っています。

家の中だというのにちょっと異様な光景です。

そんな状況だったので 5年前にサブPCを手に入れてからは、自宅内でもエアコン直下のサブPCからリモートで母艦を使うことが多いです。

サブPCはヤフオクで ¥8,000で手に入れたものに、やはりヤフオクで手に入れた中古メモリを増設しました。

両方とも Windows10の PCなんですが、そこにはマインクラフト(とJava)と VMware Workstation Pro 以外はなるべく何もインストールしないようにしています。

そして VMware Workstation Pro上に仮想OSとして Lubuntuをインストールして、普段遣いの PCとしています。

Windows10を使えば良いじゃない?

と普通は考えますが、ちょっとプログラミングをやりだすと Windowsよりも Linuxの方が都合が良いことが多くて、今じゃすっかり Linuxを使うようになってしまいました。

そしてもう一つの大きな理由は、PCの OSを入れ直すのは大変面倒だからです。

PCを使い始めると何かとインストールしたり使いやすい設定に変えたりして、カスタマイズされた状態になって行きますよね。
そしてカスタマイズされた状態への依存度がどんどん高まって行きます。

そうなればなる程に「ぶっ壊れたら困る」環境になります。

その割にその大事な環境をバックアップしている人は PCの利用人数からすると限りなく 0に近い割合ではないかと思います。

PC環境をバックアップするソフトも売ってはいますし、Windowsでは OneDriveへのバックアップもある。

しかしながら、そうしてお金を払ったりしているにも関わらず、バックアップっていつ使うかもハッキリしない割にとても面倒臭い作業なので誰もやってませんよね。

でもソフトを多く入れれば入れる程にウィルスやマルウェアの感染リスクも高まり、かつ「インストールした直後の状態から比べて随分と遅くなった」というような、いわゆる環境が汚れた状態になっていきます。

結局どこかで全消し全入れみたいな面倒な作業をすることになります。

私はそれがとても面倒で嫌なのです。

VMware Workstation Proに限って言うと、仮想OSのバックアップは Windowsの上でフォルダを 1つコピーするだけです。

おかげで普段使いの仮想OS(Lubuntu)のバックアップを定期的にやるにしても大した手間ではありません。

バックアップは外付けの USB-SSDに入れているので、ホストOSの Windows10が壊れたとしても、VMware Workstation ProがインストールしてあるサブPCに USB-SSD挿して、フォルダをコピーするだけでとりあえずは復旧です。

この特性を活かして当ホームページで紹介している Linux OSは、インストール直後の状態をバックアップしてあって、それをコピーすることで OSインストール作業なしに仮想OSを増やしています。
(マシン名変更や IPアドレス変更など OS内での設定は必要ですが)。

そう考えると、お勉強専用の PCを入手した際は、そこに直接お勉強対象の OSをインストールするのではなく、仮想化ソフトウェアを間に噛ませた方が柔軟性があって良いです。

仮想OSのお手軽さがあるからこそ、実験用の仮想OSが壊れる事に抵抗感がなくなります。

サーバーのお勉強では ミス≒OSが使えなくなる こととの闘いなのですが、そのミスをいくつも経験することで技術力がアップするのも事実。
「壊しては作る」の繰り返しが非常に重要かつ有効なのです。

しかしその都度 OSのインストールからでは流石に無駄が多過ぎますよね。


なお、お大尽用の Windows10 Proなら何もインストールせずとも Hyper-Vが使えます。
Hyper-Vには仮想OSの状態をちょっと前に戻すスナップショット機能があり、例えば OSパッチ適用後に適用前の状態に戻せたりして、環境構築の検証作業や手順確認が本当に楽です。

※VMware Workstation Proもスナップショットできます。


仮想OSはかくも便利なものということを知って頂き、ガンガン活用して行くのが良いと思います。