お金をかけずにサーバーの勉強をしよう

NextCloudインストール

2022年8月20日

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近頃 Officeが使える環境では Microsoft Teamsを使っている企業が多いと思います。

Microsoftがオブジェクトストレージ・ビデオ会議・チャットのユーザーを一気に持っていってしまった感があり、ビジネスユースではビデオ会議の Zoomの旗色は悪くなってきているように感じます。

流石に Active Directory管理や Officeとの連携をあれだけ強力にされてしまうと、他のツールが入り込む余地がありませんね。

その一方でインターネット上のサービスだけのことはあり、インターネット回線が太くない小さい企業さんだと、社内で使うのに結構重いのではないかと思います。

そこで「社内にサーバーがあれば軽く使えるんじゃね?」ということで、似たようなフリーのソフトもありますので、ここではそれを導入してみます。

NextCloud
オンプレサーバーに導入できる法人向け
安全で低コストなオンラインストレージ


Googleも Microsoftも個別の機能から始めたのですが、最後にはファイル共有・ビデオ会議・チャット等々の統合機能を持つ状態に収斂して行ったのは世間で求められるものがそうだからなんでしょうね。

この NextCloudも例外ではなく、最初はファイル共有から始まったようですが、今では色々な機能が追加されてきています。


それでは四の五の言わずに導入してみましょう。

環境は以下の通り

NextCloudサーバーUbuntu Server 22.04.1
NextCloudクライアントLubuntu 22.04

2022年8月20日時点で、NextCloudの最新版は 24.0.4でしたが、snap版パッケージで 24.0.3がありましたので snap版をインストールします。

subro@UbuntuServer2204-2:~$ sudo snap install nextcloud
nextcloud 24.0.3snap1 from Nextcloud✓ installed

インストールが完了しました。
何と簡単なんでしょうか。

[80/tcp] で待ち受けていますので、WEBブラウザでアクセスします。
私の環境だと [http://UbuntuServer2204-2] になります。

管理者アカウントを作ります。
アカウントとパスワードを設定して、インストールを押します。
NextCloud画面 1

時間がかかるのでしばらく待ちます。
NextCloud画面 2

推奨アプリを入れるか聞いてきますので、全入れすることにします。
推奨アプリをインストールを押します。
NextCloud画面 3
結構かかりますので待ちます。

ダッシュボードはこんな感じの美しい画面です。
日本語化されておりました。
NextCloud画面 4


せっかく各種OS用にクライアントソフトもありますので、それを導入します。
環境は Lubuntu 22.04 でやっています。

subro@Ubuntu2204:~$ sudo snap install nextcloud-desktop-client
nextcloud-desktop-client 3.5.3 from Stefan Glasenhardt (glasen) installed

インストールできました。
簡単です。

Lubuntuのデスクトップでは、メニューの「アクセサリ」のカテゴリに
「NextCloudデスクトップ同期クライアント」という長い名前のものが登録されていました。
アイコンはこんなのです。
NextCloud画面 5

起動するとこんな画面になりますので、あなたの「NextCloud」にログインを押します。
NextCloud画面 6

上でインストールしたサーバーの URLを入れてNextを押します。
NextCloud画面 7

WEBブラウザが立ち上がってこの画面になりますので、ログインを押します。
NextCloud画面 8

アクセスを許可を押します。
NextCloud画面 9

クライアントの画面に戻れと言うので戻りましょう。
NextCloud画面 10

クライアントの方はこのように変化していました。
サーバーにあるデータとクライアントにあるデータを同期するのですね。
Windowsユーザーであれば One Driveを想像していただければ、あれと同じ様なものと捉えておけば良いでしょう。
接続を押します。
NextCloud画面 11

接続と同期が済んだ後のクライアントはこんな画面になります。
画面右上のアイコンをクリックすると諸々の機能が使えるようです。
NextCloud画面 12

これで使えるようになっていると思います。


実際のサーバー運用では、データ量が多くなることを鑑みてデータの置き場所を広い場所にしておかなければなりません。
(内部で MySQLが動いていましたのでデータ領域を大きく取れるようにしておく)

Ubuntu Serverへのディスク増設は「LVM2でソフトウェアRAID構築」に書いていますので、そちらも参考にして [/var/snap/nextcloud]ディレクトリを大きくして下さい。

ここではこのまま進めます。


クライアントの画面に戻って機能を使おうとしたんですが、どうやらクライアントはローカルデータとサーバーデータの同期はするものの、他機能については単なるランチャーのようなもので、実際は WEBブラウザが操作対象の画面になります。

Teamsはちゃんと自前のクライアントを持っていましたから、ここは「あれっ?」って感じです。

以下、WEBブラウザで見るダッシュボード以外の画面を参考までに貼っておきます。
まだセッティングができていない画面もありますが、こういう機能があるんだな、ということでご容赦願います。

[ファイル] 画面
特筆することはありません。
Windowsなどでフォルダ階層でのファイル管理に慣れていれば、直感的に使うことができます。
NextCloud画面 13

[写真] 画面
[ファイル] 画面と使い方は変わらず、写真を観るのに便利なように独立させているんでしょう。
こちらも直感的に使えるでしょう。
NextCloud画面 14

[アクティビティ] 画面
その日に行った操作の履歴のようですね。
NextCloud画面 15

[トーク] 画面
これがビデオ会議かな。
NextCloud画面 16

[メール] 画面
NextCloudがメールサーバーになるのではなくメールクライアントとなって、個々のユーザーが使っているメールサービス(G-mailとかですかね)を一元的に参照できるのだと思います。
NextCloud画面 17

[連絡先] 画面
NextCloud画面 18

[カレンダー] 画面
対象の日付をクリックして予定を登録することができます。
時間がちかくなると教えてくれる機能もありそう。
NextCloud画面 19


私は Teamsを使っているので比べてしまいますが、無料のソフトでここまでやれるのは凄いと思います。

特にビデオ会議ができるのが良いなと。

インターネット上にサーバーを置いてリモートで使った時にどれだけネットワーク帯域を使うのかは分かりませんが、今どきのソフトなのでそこら辺は大丈夫なんだろうと思います。

インストールは簡単で、サーバーはすぐに立ち上げられますし、対応しているクライアントOSは有名所は全部押さえていて、スマホ版もありますね。

もし何かの理由で Teams や Googleを使えないのであれば、NextCloudを検討してみてはいかがでしょうか。