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WindowsとLinuxのファイルシステムの違い

2022年8月29日

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これから Linuxを使おうという人で、今回パソコンを買って初めての OSが Linuxだったという人はいないと思います。

会社 Windowsは使ってるけど Linuxは初めてなの、という人がほとんどかと。

そうしますとファイルとフォルダがどういうものかは知っていて、どうやら Linuxもそれと同じ体系を持っているようだということは、LinuxのデスクトップOSにあるファイルマネージャ類の画面を見て何となく分かっていると思います。

残るのは「ドライブはどこ?」って辺りかと思いますので、その説明だけここでしておきます。


結論から言いますと Linuxにドライブの観念はありません

おわり。

嫌われやすい勘のいいガキの皆様におかれましては「ハードディスクが 2台あったらどうすんだべさ?」とお気付きになるかと思います。

「実は!!」も何もないのですが、Unix/Linuxでは、全てのディスク空間は 1つのツリーに属することになります。

ツリー構造については、Windowsのドライブ以下にそれがありますので、説明は必要ないと思います。

どう考えれば良いかというと、

Windowsの Cドライブのどこかのフォルダの中に Dドライブがはめ込まれている

そんな感じです。

もしハードディスクが2台あったら、Windowsのファイルシステムを図にするとこんな感じで、
ファイルシステムの図 1

Linuxのファイルシステムを図にするとこんな感じです。
ファイルシステムの図 2
ツリーの一番上のフォルダ(ここからはディレクトリと言います)がルートディレクトリ、他のディスクをくっつけているディレクトリをマウントポイントと言います。

繰り返しますが、全てのディスクはルートディレクトリの配下のどこかのディレクトリになるのであり、Windowsでは別ドライブになる CD/DVD・USBメモリなども例外ではありません。

Windowsでは個人用のフォルダが [C:¥users¥ユーザー名]フォルダとしてできていましたが、Linuxでは [/home/ユーザー名]ディレクトリになり、これをホームディレクトリと呼んでいます。


ディレクトリの区切りがスラッシュ「/」だとかの違いがありますが、Windowsとそう変わらないことが分かって頂けたと思います。

Linuxを使う上で、このファイルシステムとの付き合いはどこでも出てきますので、心に留めておいて下さい。