システムを運用していて欲しかった資料はこういうものでした。
こんにちは
私は現在無職で仕事を探している最中ですが、サーバーエンジニアとしてどこかに勤めることになったとして懸念しているのが「顧客への納品物としてどういうものを作るのが『当たり前』なのかイマイチ不明である。」ということです。
現職の頃は業者立場・顧客立場の両方でメーカーさんやらSIerさんやらと一緒に仕事をさせて頂き、サーバーの導入をして頂いたことも何度もあります。
自分が受け入れる立場の場合、そういった業者さんから工夫をこらした設計資料やパラメーターシートなど頂くのですが、特にコレと決まった鉄板のようなものは無かったように思います。
なので就職させてくれる企業さんが現れたとして「サーバー設計後の資料ったら当たり前的にコレだろ!」とか詰められても、分からんものは分からなくて…ということになりそうなのですね。
はてさて、ではサーバー構築の人ではなく運用の中の人として、私の経験からですがシステム運用中にどういうものが必要になったかと言うと…。
運用中に構築時の資料が必要になるのは 2つ。
- 設定されたものを変更する時
- システムをリプレースする時
「サーバーは安定稼働しているならイジってはいけない、不要なログインも悪である(ミスって何するか分からないから)。」と考えている程で、サーバーの設定変更はそれなりの理由がなければやりません。
とは言え、システムたるもの、常に改善がなされるのでして、設定変更は日常のことであります。
その際に例えばデータベース製品のパラメーターを変更するとして「現在の値はコレで、今回はアレにします。」という話になるわけですけど、効果だけを得られて変な影響が他に出ないことがベストな結果です。
しかし製品に対する知識が少なく、悪影響を及ぼしてしまったなんてことがままあるのでして、運用とは厳しいものなのです。
そんな辛い経験を積んでいって思い至るのは「何でこの値はデフォルトから変わっとるのか?」という疑問なんですね。
デフォルト値というのは、メーカーが考えた極一般的、つまりは多くの人がそれで良いと思う中央値とでも言いましょうか、特に変える必要がなければそのままで良いというものと考えています。
それにも関わらず変更しているというのは何か理由があるはず!
と考えるようになりました。
考えるようになったというより、コレが理屈的には当たり前か…(バカだったから暫く気が付かなかったわ)。
このあたりから、納品して頂くサーバーパラメーターの資料には「できればそう設定した意味を書いてくれると運用の中の人は喜ぶであろう!」と思うわけです。
設定可能なパラメータを全部ではないにしても主なものを一覧表で網羅している資料を頂くことが多かったように記憶していますが、運用の人としては「パラメータについてはマニュアル記載があれば、変更されたパラメータだけ網羅されていれば十分かな?」と思いました。
実際自分が構築して自分が運用に入る場合はそういう資料を作っていて、実運用でもそれで十分でしたね。
その代わり資料作成するときには「10年後の自分へ♥」みたいな感じで、パラメーターを変更した理由を書いておきました。
その理由も「よく分からんけど皆がそうしているからそうした」でも良いんです(設計としてはNGだが)。
それならそれで重要な理由があった訳ではなかったことが分かりますからね。
「それは詳細設計書じゃん」って言われますけど、障害によって変更を余儀なくされる時に詳細設計書を読み込む時間もなかなか無いので、簡潔に一覧に纏まってるようなものが欲しかったりします。
まぁ運用のこの辺もまた各企業サンで文化が違いまして、何が正と決まったものではありませんが、永いこと運用に携わってきて現場の中の人として思ったところを書いてみましsた。
何かの参考になれば幸いです。