無理矢理懐かしの NetBookにインストールした Debian 12が Linuxや Linuxサーバーのお勉強に使えそうか見ていきます。
画像サイズは「このくらいの広さなんですよ」ってことを分かってもらうため、あえて現物でいきますので悪しからず。
現状はアイコンが大き過ぎるので小さくします。
画面上で右クリックして出てくるメニューから [デスクトップの設定] を選択します。
この時点で [1024 x 600]という解像度が最新の OSに見合ってないってことですね…。
[全般] タブで [アイコンのサイズ] が [48 x 48] になっていたのを [24 x 24] にし、[フォントの選択] が [Bitstream Charter 11]になっていたのを [9] に変えました。
いらないアイコンを画面に出さぬようにします。
[詳細] タブで、[ホーム][コンピューター][ネットワーク]アイコンのチェックを外して、下の方にあるOKを押します。
画面が広くなったような錯覚を覚えます。
ターミナルの文字も大き過ぎるので小さくします。
メニューから [ファイル] - [設定] と選択します。
[フォント] を [9] にしました。
OKを押します。
ウィンドウを最大化した状態でこれくらい表示できて情報量が増えました。
ついでに WEBブラウザの画面ですが、これは…諦めたほうが良さそうです。
動画視聴など論外ですので、MP3で音楽でも聴くに留めて下さい。
まぁ何というか、デスクトップとして使えないこともないんですが、[1024 x 600] という画面の狭さはどうしようもありません。
外部キーボードと外部マウスも繋いで、外部モニタ([1240 x 768]まで繋いだことがある)も繋ぐと結構良くなるんですけど、そこまでマンマシンインターフェイスが充足してくると、今度はマシンの遅さがより際立ってしまって、却ってイライラするというデメリットがありました。
こう思うと、Linuxのお勉強に供するには画面の広さって大事だなって思います。
せめて [1366 x 748]くらいあれば…と。
中古ノートを再利用する場合のポイントだと思います。
まぁメインマシンが壊れた時に「あって良かった(ホッ)」って思う程には使えますけど。
では外部からリモートで接続すると割り切ってしまうとどうか?
現在は DHCPで IP付与されていますので、IPv4のアドレスが何になっているかターミナルで確認しておきます。
subro@AV-1000:~$ ip -4 address
1: lo: mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1000
inet 127.0.0.1/8 scope host lo
valid_lft forever preferred_lft forever
3: wlp2s0: mtu 1500 qdisc mq state UP group default qlen 1000
inet 192.168.1.48/24 brd 192.168.1.255 scope global wlp2s0
valid_lft forever preferred_lft forever
以下、Lubuntu 24.04から sshで接続しています。
WindowsのTeraTermでも同じですね。
Debianは Ubuntuと違って、最初の一般ユーザー(ここでは[subro])が sudoできるようになっていないので、できるようにしました。
まず [root]ユーザーにスイッチユーザーします。
subro@AV-1000:~$ su - root
パスワード:rootユーザーのパスワード入力
root@AV-1000:~#
[sudo]グループに [subro]ユーザーを入れてやります。
root@AV-1000:~# sudo gpasswd -a subro sudo
Adding user subro to group sudo
[root]ユーザー・[subro]ユーザーは一旦ログアウトします。
root@AV-1000:~# exit
logout
subro@AV-1000:~$ exit
ログアウト
sshでログインし直し、[subro]ユーザーが [sudo]グループに入っていることを確認しました。
subro@AV-1000:~$ id
uid=1000(subro) gid=1000(subro) groups=1000(subro),24(cdrom),25(floppy),27(sudo),29(audio),30(dip),44(video),46(plugdev),100(users),106(netdev),111(bluetooth),113(lpadmin),116(scanner)
これからソフトのインストールをしていきたいのですが、今回のインストールではパッケージ管理の aptコマンドを使った際に、CD-ROM(今回のインストールでは USBメモリのインストールメディアを指す)を一番最初に参照しにいく設定になっていました。
しかしずっと USBメモリのインストールメディアを挿しっ放しにはしないので、[/etc/apt/sources.list]ファイルを修正して CD-ROMを使わなくします。
subro@AV-1000:~$ sudo vi /etc/apt/souces.list
一番上の候補が CD-ROM(インストールメディア)になっているので、これをコメントアウトしてしまいます。
deb cdrom:[Debian GNU/Linux 12.5.0 _Bookworm_ - Official i386 DVD Binary-1 with firmware 20240210-11:28]/ bookworm contrib main non-free-firmware
↓
#deb cdrom:[Debian GNU/Linux 12.5.0 _Bookworm_ - Official i386 DVD Binary-1 with firmware 20240210-11:28]/ bookworm contrib main non-free-firmware
まず OSを一気に最新状態にしてしまいます。
subro@AV-1000:~$ sudo apt update || sudo apt -y upgarede
ヒット:1 http://security.debian.org/debian-security bookworm-security InRelease
ヒット:2 http://deb.debian.org/debian bookworm InRelease
取得:3 http://deb.debian.org/debian bookworm-updates InRelease [55.4 kB]
55.4 kB を 4秒 で取得しました (13.1 kB/s)
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています... 完了
状態情報を読み取っています... 完了
パッケージはすべて最新です。
最新状態でした。
ん〜、Ubuntuじゃまずこうならないんだけど、Debianだからなのか、32bit版だからパッケージのアップデートがイマイチなのか。
試しに OpenJDKなんか入れちゃったりして。
apt serchコマンドでどんなバージョンがパッケージ化されてるのか見てみます。
subro@AV-1000:~$ apt search OpenJDK
〜〜〜 省略 〜〜〜
openjdk-17-jdk/stable-security 17.0.11+9-1~deb12u1 i386
OpenJDK 開発キット (JDK)
〜〜〜 省略 〜〜〜
一番新しい LTS版の OpenJDK-21はありませんね。
32bit OSだと 17で打ち止めなんだろうか…。
インストールします。
subro@AV-1000:~$ sudo apt install -y openjdk-17-jdk
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています... 完了
状態情報を読み取っています... 完了
〜〜〜 以下省略 〜〜〜
入りました。
Node.jsはどうかな?
subro@AV-1000:~$ apt search nodejs
〜〜〜 省略 〜〜〜
nodejs/stable-security 18.19.0+dfsg-6~deb12u1 i386
evented I/O for V8 javascript - runtime executable
〜〜〜 省略 〜〜〜
LTSで現在の最新版は 20で、2024年10月に 22になるはずのところ、18ですね。
そのうち 20のパッケージはでるんだろうか。
入れておきますが。
subro@AV-1000:~$ sudo apt install -y nodejs
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています... 完了
状態情報を読み取っています... 完了
〜〜〜 以下省略 〜〜〜
入りました。
しかしながら、それぞれの OSSなどで最新は Intel/AMDの 32bit CPUで動くものはほぼ全滅な感じです。
ハードウェアはまだ元気に動いているのに、ソフトウェアのアップデートが無いというお寒い状況でしたね。
Lubuntu 18.04を入れていた頃には 32bit版のソフトがまだまだ残っていましたが、6年の月日を経て既に過去の環境となってしまっているようです。
LPICのお勉強を例にしますと、LPIC1の範囲(コマンド実行の練習)は今回作ったような環境でも大丈夫。
チョロいサーバー(WEB・DNS・メール)は十分に立てられそうです。
でも LPIC2・3のお勉強用には役に立たなそうです。
これらの結果から、中古ハードウェアで Linuxのお勉強をする場合のアドバイスは以下です。
- 64bit CPU必須
- メモリは最低でも 4GB欲しい
- SSDはなくてもどうにかなる
こんな結論に至りました。
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これから Linux用の格安環境を得るに、概ね ¥5,000以上からのラインになるかと思いますが、逆に言えば ¥5,000くらいでどうにかなりそうです。
もし 10年以内に買った PCが家に眠っているならそのまま捨てるのはもったいないです。
Linuxで新たな命を吹き込み、Re:Bootと洒落込みたいものです。
でも Debian 12 & LXQt の新しい環境は増々洗練されてて良かったですね。
うちの NetBookもまだまだ実験に使えそうです。
とにかく私はハードウェアをしゃぶり尽くすのが好きなので。
こういった書籍もあります。
Windows7が使えた PCなんてまだまだ現役っすよ!(眠らせるのはもったいない)