お金をかけずにサーバーの勉強をしよう

Proxmox Backup Serverインストール 4

2024年2月28日

メニューへ戻る

Proxmox Backup Serverで仮想マシンとかをバックアップ。

Proxmox Backup Serverインストール 1」で環境設計をして、Proxmox VE(Virtual Environment)のインストール・仮想マシン(Windows Server 2022)の作成をして、
Proxmox Backup Serverインストール 2」で Proxmox Backup Serverのインストールをし、
Proxmox Backup Serverインストール 3」で実際にバックアップをしてみました。

バックアップは戻してナンボ

ですので、ここでは Proxmox Backup Serverにバックアップしたデータから仮想OS(Windows Server 2022)をリストアします。


1.リストア準備(仮想マシン削除)

リストア対象の仮想マシンを後腐れなく削除してしまいます。

Proxmox VE側での作業になります。
削除の方法は危なくないように(?)分かりにくくなっています。

[100(Win2022)]仮想マシンを選択し、Moreを押すと出てくるメニューから [削除] を選択します。
仮想マシン削除 1

[確認のためIDを入力してください(100)] に [100] を入力し、チェックボックスは後腐れなく両方ともチェック、削除を押します。
仮想マシン削除 2

仮想マシンが削除され、左ペインのツリーからも無くなりました。
仮想マシン削除 3


2.仮想マシンリストア

バックアップした時から、Proxmox Backup Serverのデータストアは登録されたままですので簡単にやれます。

左ペインのツリーより [データセンター] - [Proxmox] - [PBSforWebServer (Proxmox Backup Server)] と選択し、
[バックアップ] を選択するとこのデータストアにあるバックアップの一覧がでますので、対象の行を選択した後、リストアを押します。
仮想マシンリストア 1

Proxmox Backup Serverのデータストアにあるデータベースにバックアップした時の仮想マシンの情報があるので、この画面では特に何も変えることはありません。
どうせ後で起動するので [リストア後に起動]チェックボックスはチェックしました。
リストアを押します。
仮想マシンリストア 2

この画面が出てリストアの進捗を見られます。
終わったら [×] で閉じます。 仮想マシンリストア 3

出てきた内容はこんな感じです。

ヘッダ
Proxmox
Virtual Environment 8.1.4
ノード 'Proxmox' 上のストレージ 'PBSforWebServer'
検索:
ログ
()
  Rounding up size to full physical extent 4.00 MiB
  Logical volume "vm-100-disk-0" created.
new volume ID is 'local-lvm:vm-100-disk-0'
  Logical volume "vm-100-disk-1" created.
new volume ID is 'local-lvm:vm-100-disk-1'
restore proxmox backup image: /usr/bin/pbs-restore --repository root@pam@192.168.1.111:forWebServerBackup vm/100/2024-02-27T13:39:46Z drive-efidisk0.img.fidx /dev/pve/vm-100-disk-0 --verbose --format raw --skip-zero
connecting to repository 'root@pam@192.168.1.111:forWebServerBackup'
open block backend for target '/dev/pve/vm-100-disk-0'
starting to restore snapshot 'vm/100/2024-02-27T13:39:46Z'
download and verify backup index
progress 100% (read 540672 bytes, zeroes = 0% (0 bytes), duration 0 sec)
restore image complete (bytes=540672, duration=0.03s, speed=17.74MB/s)
restore proxmox backup image: /usr/bin/pbs-restore --repository root@pam@192.168.1.111:forWebServerBackup vm/100/2024-02-27T13:39:46Z drive-scsi0.img.fidx /dev/pve/vm-100-disk-1 --verbose --format raw --skip-zero
connecting to repository 'root@pam@192.168.1.111:forWebServerBackup'
open block backend for target '/dev/pve/vm-100-disk-1'
starting to restore snapshot 'vm/100/2024-02-27T13:39:46Z'
download and verify backup index
progress 1% (read 645922816 bytes, zeroes = 18% (117440512 bytes), duration 11 sec)
progress 2% (read 1291845632 bytes, zeroes = 9% (117440512 bytes), duration 27 sec)
progress 3% (read 1933574144 bytes, zeroes = 6% (117440512 bytes), duration 46 sec)

〜〜〜 途中省略 〜〜〜

progress 98% (read 63136858112 bytes, zeroes = 82% (52110032896 bytes), duration 286 sec)
progress 99% (read 63782780928 bytes, zeroes = 82% (52755955712 bytes), duration 286 sec)
progress 100% (read 64424509440 bytes, zeroes = 82% (52881784832 bytes), duration 304 sec)
restore image complete (bytes=64424509440, duration=304.42s, speed=201.83MB/s)
rescan volumes...
Execute autostart
TASK OK


仮想マシンがリストアされて立ち上がりました。\(^o^)/ 仮想マシンリストア 4

Proxmox Backup Server側のダッシュボードにあったこの作業の記録です。
仮想マシンリストア 5

対象行をダブルクリックすると内容を見られます。
仮想マシンリストア 6

いかにも WebAPIを叩かれた的な内容となっていました。

2024-02-28T07:13:09+09:00: starting new backup reader datastore 'forWebServerBackup': "/backup1"
2024-02-28T07:13:09+09:00: protocol upgrade done
2024-02-28T07:13:09+09:00: GET /download
2024-02-28T07:13:09+09:00: download "/backup1/vm/100/2024-02-27T13:39:46Z/index.json.blob"
2024-02-28T07:13:09+09:00: GET /download
2024-02-28T07:13:09+09:00: download "/backup1/vm/100/2024-02-27T13:39:46Z/drive-scsi0.img.fidx"
2024-02-28T07:13:09+09:00: register chunks in 'drive-scsi0.img.fidx' as downloadable.
2024-02-28T07:13:09+09:00: GET /chunk
2024-02-28T07:13:09+09:00: download chunk "/backup1/.chunks/98e1/98e159e1aeec4a0235acfaef6cefb431d786fe5d57c0e9ca7129bcf7a3db79cb"
2024-02-28T07:13:09+09:00: GET /chunk
2024-02-28T07:13:09+09:00: download chunk "/backup1/.chunks/da88/da8832d5885f5e69472bcf9dbe81473b5e293e1b9b496a0a0008a41c059062f5"
2024-02-28T07:13:09+09:00: GET /chunk

〜〜〜 途中省略 〜〜〜

2024-02-28T07:18:13+09:00: GET /chunk
2024-02-28T07:18:13+09:00: download chunk "/backup1/.chunks/9870/9870e448f807f9edfe5fe556b6a22fa494c04c565a56fbf54cafc2e78bba6452"
2024-02-28T07:18:13+09:00: reader finished successfully
2024-02-28T07:18:13+09:00: TASK OK

以上でリストアは完了です。
非常に簡単でした。


==========
環境構築から、バックアップ・リストアとやってみましたが、この手のソフトとしては随分簡単だと思いました。

この実験では全ての環境を VMware Workstation Playerの仮想マシンとして作っていますが、Proxmox Backup Serverを PCにインストールして作るとすると、大きなハードディスクをミラーリングできる NASみたいな小さい筐体のキットが良いように思います。

先日 Western Digitalから 24TBの SATAハードディスクが出ましたし、これを 2台入れてミラーリングさせてやればバックアップサーバーとしては十分じゃないですかね。

※ 1台 10万円を超えております。

小さい会社さんなどで Proxmox環境をそれなりに運用するなら、バックアップサーバーはキッチリ作っておきましょう。

大事なデータをこの程度の価格で保安できるのは格安であります。

それにしても、Proxmox…凄いね。
これから仮想基盤界の風雲児となること間違いなし。