ここを見に来る人のためにサーバーお勉強用の中古PCを手に入れるとしたらいくらかかるか。
今日はぷ〜の利点(?)を活かして、秋葉原に行ってきました。
目的はサーバーのお勉強用に出物の中古PCがないか探すことでしたが、結果的に何も買わずに帰ってきました。
ただこのホームページを見に来るような人達のために、サーバーのお勉強用中古PCを見繕うとしたらどうするだろうか、コストパフォーマンスが最も高くなるのはどんな PCになるか、を念頭に 5時間も散策しましたよ。
昨今流行りのミニPCとの対比で、もっと安くなるものをと色々考えましたね。
先に結論を申しますと以下のものを買うのが良いと思いました。
全部中古です。
¥1,500 | HPかDell製の小型デスクトップPC Intel 第4世代 Core i3搭載 但しDIMMスロットx4があり最大32GBのメモリを搭載できるもの (大体ハードディスクは抜かれている) (Windowsライセンスは使っちゃダメなのがほとんど(VL版)) |
¥3,560 | DDR3 DIMM 8GB x4 |
¥1,500 | SATA HDD 1TB |
合計に消費税を入れて ¥7,216です。
自分で買う場合の相場はこんなものなので、オークションなどで手に入れる場合の参考にしてください。
地方の方であれば、これに送料が ¥3,000ってとこだと思います。
中古市場の相場を見るに、Intel第4世代(Haswell)の CPUを積んだメーカー製PCが一番安く手に入ります。
(つまり Windows PCとしては終わってる扱い)
あくまで「サーバーのお勉強」の用途に限定し、本気でサーバーとして供するのでなければ、実は処理速度ってそんなにいらないんですね。
どうせ考えている時間の方が長いので。
インストールするのにモニタ・マウス・キーボードが必要になるので、既に自宅にデスクトップPCを持っている前提になりますが、上記構成のマシンに Proxmoxをインストールして利用するのが良いと思います。
メモリを 32GBまでフル実装すると、仮想OSに 8GBのメモリを与えた場合は 3台、4GBを与えた場合なら 6台の検証用サーバーを同時に立てられますから、結構色々とやれると思います。
実際このホームページでやっている検証はほとんど上記スペックのマシンでやっていますし。
なおこれまでメモリを 64GBも必要としたのは
- Proxmoxクラスタ環境構築
- OpenSearchのシャーディング環境構築
くらいなものです。
HDDではなく SSDにしたいとか、CPUを Core i7にしたいとか言い出したら切りがないですし、サーバーを切り盛りするスキルの取得のための本質ではない気がします。
ジャンクのマザーボードやジャンクCPUを単体で買って自作PCを組むのも良い勉強になるとは思いますが、ケース・電源・CPUファン・CPUグリス・シリアルATAケーブルも買わないといけないのでちょっとレベルは高くなりますし、同じスペックにするのには軽く 1万円を超えてしまうはずです。
但し上記のPCをWindowsで使おうと考えてはいけません。
2025年の10月に Windows 10のサポート終了とともに Windowsが使えないマシンと成り果てますので、あくまで Proxmoxか Linuxを利用する前提とお考え下さい。
メーカー製PCは自作PCと違って独自規格のものを使っているので「壊れるまで使い潰す」という割り切りや覚悟は必要ですが、7千円台なら諦めもつくでしょう。
2回飲みに行ったと思えば。
もし余剰のお金があるにしても、そのお金は書籍を購入する方に向けるべきと思います。
ないしは資格取得の受験料とか。
当ホームページでやっていることくらいは、スキルが身についてくれば一通り上記のPCで十分やれますから、もしサーバー構築や運用スキルを身につけるため自宅でお勉強をしようと考えるなら、こういったハードウェアの取得にチャレンジしてみるもの面白いと思いますよ。
皆さんのお勉強が捗ることを願って止みません。
===========
ついでに書泉ブックタワー3Fにも行ってきました。
開発系の書籍棚は多いのですが、サーバーインフラ系は 2つだけでしたね。
あそこは出版されている書籍のカバー率がとても高いのですが、それでもこれだけなんです。
つまり刊行されている書籍がそれだけ少ないってことだと思います。
こんな感じでサーバーエンジニアのお勉強環境はお寒い限りで、それ故にやれる人がとても少ないのでしょう。
しかし開発よりもやったことが無駄になることは少なく、お勉強した分だけ強くなれる気はしています。
「ちょっと興味ある」って思うなら、この世界に足を踏み入れても損はないと思っています。