お金をかけずにサーバーの勉強をしよう

JS7インストール 6

2024年9月27日
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JS7インストール 1」では JS7 Controllerのサーバーを作り、
JS7インストール 2」では JS7 Universal Agentをインストールし、
JS7インストール 3」では PostgreSQLのデータベースサーバーを作って、JS7 JOC Cockpitのインストールをし、
JS7インストール 4」では JS7 JOC Cockpitの WEB画面でユーザー作成など行い、
JS7インストール 5」でジョブを作って実行させ、一応の完結となりました。

ここでは追加で、以下のテーマについての考察やら実験を。

環境として、これまで作ってきたサーバーのセットに Windows Server 2022のサーバーを 1つ追加します。

絵面はこんな風になります。
構成図

Windows Server 2022の環境を作る際には以下を行っています。


ここでは詳細の説明をしませんが、Windows Server 2022の [JS7AGENTWIN]サーバーが出来上がっています。

新しいエージェントを追加します。

画面右上にある [Aに歯車アイコン] をクリックすると出てくるメニューから、[コントローラー/エージェント管理] を選択します。
エージェント追加 1

[コントローラー] の左の をクリックすると出てくるメニューから、[単独エージェント追加] を選択します。
エージェント追加 2

[エージェント名] は 「Agent-2」としました。
[URL] には [JS7AGETNTWIN]サーバーで設定した通り [60000/tcp] を指定しています。
登録を押します。
エージェント追加 3

新しく [Agent-2] の行ができますので [アクション列] のをクリックすると出てくるメニューから、[配置] を選択します。
エージェント追加 4

これで [Agent-2] を使えるようになりました。
エージェント追加 5

[JS7AGENTWIN]サーバーでジョブを動かせるようになりましたので、先に作ってあっワークローにジョブを追加して、Linuxサーバーのジョブと Windowsサーバーのジョブを並行動作させるフローに作り変えます。

分岐しているアイコンを [↓] にドラッグ&ドロップします。
ワークフロー 1

先に作ってあったジョブを、上のアイコンにラッグ&ドロップします。
ワークフロー 2

ジョブアイコンを、上のアイコンにラッグ&ドロップします。
ワークフロー 3

ジョブの内容はこのようにして、systeminfoコマンドを実行するだけにしました。
[エージェント] に上で作ったものを指定していますよ。
ワークフロー 4

こんな風に一回別れて、それぞれの処理を並行実行してから、また一つに戻る、というフローになりました。
配置を押します。
ワークフロー 5

スケジュールを変更して数分後に実行されるようにします。

他の画面でもできますが、ここでランタイムを押します。
スケジュール変更 2

非常に小さいんですけど、ペンのアイコンをクリックします。
スケジュール変更 2

実行時間を変えて、保存を押します。
スケジュール変更 3

×で閉じます。
スケジュール変更 4

リリースを押します。
スケジュール変更 5

登録を押します。
スケジュール変更 6

上に並んでいるアイコン群から [実行計画] をクリックし、カレンダーの下にある
+実行計画作成を押します。
スケジュール変更 7

登録を押します。
スケジュール変更 8

そうすると一覧表に出てきますので [アクション]列にあるをクリックすると出てくるメニューから [オーダー登録] を選択します。
スケジュール変更 9

登録を押します。
スケジュール変更 10

[ステート]列が [登録] になれば OKですので、実行時刻になるまで待ちます。
スケジュール変更 11

実行時刻を迎えて、ジョブの実行が完了すると、こんな表示に変わります。
[オーダーID]列がリンクになってますので、それをクリックします。
スケジュール変更 12

複数行ある場合は、対象の行にマウスを持っていくと薄青色に反転します
行全体がリンクになっているのでクリックしましょう。
スケジュール変更 13

別ウィンドウが開いて、実行ログが表示されます。
このワークフローで [js7agent]サーバーと [JS7AGENTWIN]サーバーで実行されたコマンドから得られたメッセージが出ていて、両方とも正常に実行されたことが分かります。

2024-09-26 06:40:00.047+09:00 [MAIN] [OrderStarted] id=#2024-09-26#P30001765502-テストのスケジュール, pos=0
2024-09-26 06:40:01.224+09:00 [MAIN] [OrderProcessingStarted] id=#2024-09-26#P30001765502-テストのスケジュール|branch1, Job=テストのジョブa, label=1, pos=0/fork+branch1:0, Agent(url=http://js7agent:60000, name=Agent-1, time=2024-09-26 06:40:01.160+09:00)
2024-09-26 06:40:01.160+09:00 [MAIN]    [Start] Job=テストのジョブa, label=1, Agent(url=http://js7agent:60000, id=Agent-1, name=Agent-1)
2024-09-26 06:40:01.799+09:00 [STDOUT]  テストのジョブなンだわ。
2024-09-26 06:40:01.842+09:00 [MAIN]    [End] [Success] returnCode=0
2024-09-26 06:40:01.466+09:00 [MAIN] [OrderProcessingStarted] id=#2024-09-26#P30001765502-テストのスケジュール|branch2, Job=テストのジョブ2, label=2, pos=0/fork+branch2:0, Agent(url=http://JS7AGENTWIN:60000, name=Agent-2, time=2024-09-26 06:40:01.403+09:00)
2024-09-26 06:40:01.403+09:00 [MAIN]    [Start] Job=テストのジョブ2, label=2, Agent(url=http://JS7AGENTWIN:60000, id=Agent-2, name=Agent-2)
2024-09-26 06:40:02.832+09:00 [STDOUT]
C:\ProgramData\sos-berlin.com\js7\agent_60000>systeminfo
ホスト名:               JS7AGENTWIN
OS 名:                  Microsoft Windows Server 2022 Standard Evaluation
OS バージョン:          10.0.20348 N/A ビルド 20348
OS 製造元:              Microsoft Corporation
OS 構成:                スタンドアロン サーバー
OS ビルドの種類:        Multiprocessor Free
登録されている所有者:   Windows ユーザー
登録されている組織:
プロダクト ID:          00454-40000-00001-AA041
最初のインストール日付: 2024/09/22, 8:23:35
システム起動時間:       2024/09/26, 5:31:26
システム製造元:         VMware, Inc.
システム モデル:        VMware20,1
システムの種類:         x64-based PC
プロセッサ:             2 プロセッサインストール済みです。
                        [01]: Intel64 Family 6 Model 60 Stepping 3 GenuineIntel ~3392 Mhz
                        [02]: Intel64 Family 6 Model 60 Stepping 3 GenuineIntel ~3392 Mhz
BIOS バージョン:        VMware, Inc. VMW201.00V.24006586.B64.2406042154, 2024/06/04
Windows ディレクトリ:   C:\Windows
システム ディレクトリ:  C:\Windows\system32
起動デバイス:           \Device\HarddiskVolume1
システム ロケール:      ja;日本語
入力ロケール:           ja;日本語
タイム ゾーン:          (UTC+09:00) 大阪、札幌、東京
物理メモリの合計:       4,095 MB
利用できる物理メモリ:   994 MB
仮想メモリ: 最大サイズ: 5,503 MB
仮想メモリ: 利用可能:   2,432 MB
仮想メモリ: 使用中:     3,071 MB
ページ ファイルの場所:  C:\pagefile.sys
ドメイン:               WORKGROUP
ログオン サーバー:      \\JS7AGENTWIN
ホットフィックス:       3 ホットフィックスがインストールされています。
                        [01]: KB5008882
                        [02]: KB5011497
                        [03]: KB5010523
ネットワーク カード:    1 NIC(s) インストール済みです。
                        [01]: Intel(R) 82574L Gigabit Network Connection
                              接続名:		Ethernet0
                              DHCP が有効:	いいえ
                              IP アドレス
                              [01]: 192.168.1.110
                              [02]: fe80::6186:41b1:1240:8e28
                              [03]: 2408:82:a8:0:6186:41b1:1240:8e28
Hyper-V の要件:         ハイパーバイザーが検出されました。Hyper-V に必要な機能は表示されません。
2024-09-26 06:40:05.395+09:00 [MAIN]    [End] [Success] returnCode=0
2024-09-26 06:40:01.937+09:00 [SUCCESS] [OrderProcessed] id=#2024-09-26#P30001765502-テストのスケジュール|branch1, Job=テストのジョブa, label=1, pos=0/fork+branch1:0, Agent(time=2024-09-26 06:40:01.842+09:00), returnCode=0
2024-09-26 06:40:05.420+09:00 [SUCCESS] [OrderProcessed] id=#2024-09-26#P30001765502-テストのスケジュール|branch2, Job=テストのジョブ2, label=2, pos=0/fork+branch2:0, Agent(time=2024-09-26 06:40:05.395+09:00), returnCode=0
2024-09-26 06:40:05.506+09:00 [MAIN] [OrderFinished] id=#2024-09-26#P30001765502-テストのスケジュール, pos=1


具体的な設定をしてみましたが、実はこのページでやっていることは一切マニュアルを見ないまま行いました。

私は JP1/AJSと千手を業務で使ったことがありまして、JP1/AJSの経験は長く、その知識をもって JS7でもやれた感じです。

きっとユーザーの要件が同じなのだと思われ、これら「ジョブスケジューラー」と呼ばれるソフトの仕様は似ているところがあります。

私は JP1・千手 → JS7 という入り方でしたが、逆に JS7 → JP1・千手も可能と思います。

企業においては有償のの JP1/AJSや千手で運用しているところがほとんどでしょうけど、有償だけに家でお勉強できないのが玉に瑕です。

でも、とりあえず家で JS7をいじくり回しておけば、きっと有償ソフトを使う時に役に立つと、思いました。


長いシリーズになりましたが、JS7はこれにて終了です。
つづきません。