お金をかけずにサーバーの勉強をしよう

PROXMOX環境構築 3

2024年4月18日

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PROXMOXで Windows Server 2022の仮想OSを立ち上げます。

PROXMOX環境構築 1」と「PROXMOX環境構築 2」で
PROXMOXのインストールをしました。

ここではできあがった PROXMOX上に仮想マシンを作り、Windows Server 2022をインストールします。

折角 WEBベースの管理画面も使えるので、早速 Edgeでログインしてみます。
URLは私の環境では [https:/192.168.1.108:8006] になります。

PROXMOXにデフォルトで入っているサーバー証明書がオレオレ証明書なのでこれが出ますが、強行します。
セキュリティリスクの注意 1
セキュリティリスクの注意 2

こんなログイン画面が出ますから、
最初に [Language:] に [日本語] を選択し、
[ユーザ名:] に「root」、[パスワード:] にはインストール中に設定したパスワードを入れ、[レルム:] はそのままログインを押します。
PROXMOXログイン

こんなダイアログが出ますが、サブスクリプション契約していないので無視する他ありません。
OKを押します。
有効なサブスクリプションがない

ダッシュボード(?)はこんな画面です。
ダッシュボード

仮想マシンを作る前に、Windows Server 2022のインストールメディアをどうやって PROXMOXサーバーに見せるかを解決しておかないといけません。

分かり易い方法だと DVD-RAMドライブ(VMware Workstation Playerの仮想マシンでは ISOファイルを DVDメディアに見せかけることもできます)があります。

しかし仮想OSをインストールする度に DVD-RAMドライブでガチャガチャと物理メディアを出し入れするのは面倒ですし、リモート環境ならそもそもできません。

そこで PROXMOXサーバーのローカルディスク内に ISOファイルをアップロードしておける機能がありますので、それを使います。

それから、インストールするOSが Windowsの場合にだけ行う手順なんですが、インストール時にとあるドライバを入れたいので、そのドライバのインストール用ISOファイルも併せてアップロードしておきたい。

なお、こちらがそのドライバのドキュメントです。
Windows VirtIO Drivers

「VirtIO Drivers」というのは、仮想OSから PROXMOX管理下の物理ハードウェア(ディスク・ネットワーク・メモリ)へ直接アクセスさせるためのドライバです。
上のドキュメントに書いてありましたが、これがない場合はエミュレートされたハードウェアを使うので超遅いとのこと。

ハードウェアへの直接アクセスは Linuxの機能により実現されており、最近の Linux OSには素でこのドライバが入っている一方で Windowsには入ってないのです。
なので Windows OSの場合はインストールの都度このドライバを入れないといけません。

Windows OSの場合には、これは入れるものとして割り切りましょう。
(入れなくても動きはしますがパフォーマンスの問題が出るでしょう)

ドキュメントにあるこちらのリンクをクリックすると最新版のダウンロードが始まります。
download the latest stable

2024年4月18日時点では [virt-io-win-0.1.240.iso]ファイルがダウンロードされました。


2つの ISOファイルを PROXMOXのローカルディスクにアップロードします。

左のツリーで [proxmox]サーバーをクリックすると、サブツリーが展開されますので、[local (proxmox)]ストレージを選択します。
右隣にストレージの要素を表示するためのリストが出ますから、[ISOイメージ] をクリックします。
さらに右隣に出てくるアップロードを押します。
ISOファイルアップロード 1

この画面でファイルを選択を押すとファイラーが起動しますので、対象の ISOファイルを選択します。
私が持っている Windows Server 2022のインストールメディアの ISOファイルは [SERVER_EVAL_x64FRE_ja-jp.ISO]ファイルですが、今後他の OSのインストール用ファイルと並ぶことを鑑みると分かりやすい名前に変えておいた方が良さそうに思いました。
ファイルを選んだら、アップロードを押します。
ISOファイルアップロード 2

アップロードが完了しました。
終わらせるボタンは無いので、×で閉じました。
ISOファイルアップロード 3

同様の手順で、[virt-io-win-0.1.240.iso]ファイルもアップロードをしました。
ISOファイルアップロード 4


ではいよいよ仮想マシンを作ります。

画面右上のVMを作成を押します。
VM作成 1

[全般]タブ

ノードPROXMOXサーバーのこと。
自動で入っていたのでそのままです。
PROXMOXサーバーが複数あるクラスタ環境だとログインした以外の
PROXMOXサーバーへも仮想マシン作成ができそうです。
リソース
プール
仮想マシンを含むリソースを分かり易く纏めておくグループみたいです。
ここでは作成できず、予め作っておかないといけないようでした。
VM IDクラスタ内の仮想マシンに一意に与えられる番号でしょう。
自動で割り振られたのでそのままにしました。
名前任意に付けられるようです。
この GUIの中で表示されるものではなかろうかと思います。

[詳細設定] をチェックすると [ブート時に起動] が選べるようになっていました。
次へを押します。
VM作成 2

[OS]タブ
インストールメディアを指定します。

上の作業でアップロードした ISOファイルを使うため
[CD/DVD イメージファイル (iso) を使用する] を選択します。

[ストレージ] に [local] を選択、[ISOイメージ]のプルダウンメニューから Windows Server 2022の [SERVER_EVAL_x64FRE_ja-jp.ISO]ファイルを選択しました。

[種別:] に [Microsoft Windows] を、[バージョン:] に [11/2022](11 or 2022の意味) を選択します。

[Add additional drive for VirtIO drivers] のチェックを入れると、VirtIOドライバのインストールメディアを選ぶことができます。
こちらには [virt-io-win-0.1.240.iso]ファイルを選択します。
これでインストール時に VirtIOのインストールメディアが入った DVDドライブが追加された形で Windowsのインストールを進められます。

次へを押します。
VM作成 3


[システム]タブ
これはデフォルトです。
VM作成 4

グラフィック
カード
グラボを選べます。
私の PCにはついていないので [規定] にしましたが、これがどういう素性の
ものかは分かりませんでした。
[VirtIO-GPU]というのが GPUパススルーで使うものではないでしょうか。
リソースプール仮想マシンをまとめておくグループのことみたいです
ここでは作成できず予め作っておかないといけません
SCSI
コントローラ
[VirtIO SCSI] がディスク1つに1つの SCSIインターフェイスを持つもので、
[single] よりも速いそうですのでこちらを使います。
マシンマザーボードのチップセットの選択です
2種類しかなく、[q35] の方が新しいようなのでそのままに。
Qemu
エージェント
上でダウンロードした Windows VirtIO Drivers がこれに相当するようです。
OSインストール時に読み込ませるつもりなので、チェックを入れました。
BIOS古いOSの場合は [BIOS] を選ぶのが良いでしょう。
デフォルトで [OVMF (UEFI)] になっていたのでこのまま。
EFIストレージ(エミュレートされた)UEFIのデータを格納するディスクをどこにするか。
プルダウンから [local-lvm] を選択しました。
TPM追加(エミュレートされた)TPMを使うかどうか。
Windows Server 2022は TPMが必要ないのでチェックを外しました。
Windows 11ならこれをチェックして格納先ディスクを指定します。

次へを押します。
VM作成 5


[ディスク]タブ

バス/デバイスディスクのインターフェイスを選択できて [IDE] や [SATA] などがあります。
サーバーの場合はほぼ [SCSI] かと思います。
下の [SCSIコントローラ:] は自動的に [VirtIO SCSI] になりましたので
ダウンロードしたドライバが対応するものになるはずです。
キャッシュ[規定 (キャッシュなし)] のまま変更なし。
中止何をするものか分かりません。
チェックは外したまま。
ストレージコレしか無いので [local-lvm] を選択しています。
IO threadこれを使ったほうが速くなるそうなのでチェックを入れています。
ディスクサイズ
(GiB)
VMwareでは 60GBが推奨になっていたので。

次へを押します。
VM作成 6

[CPU]タブ

ソケット仮想マザーボードの CPUソケットの数。
ソフトウェアによってはソケット数(=CPU最大搭載数=サーバー機のサイズ)を
カウントするのがあるのでこの設定がある模様です。
Oracle Database はそういうソフトです。
なるべく少ない方がライセンスが安くなるので [1] のままにしておきました。
コアこちらが実際の CPU数になります。
うちの PCの CPUは Core i5 4570 (4コア/4スレ)しかないので、フルに [4] を割り当て
ています。
種別CPUの命令セットを細々と選べます。
私の PCが Core i5 4570だからなのか [x86-64-v2-AES] がデフォルトで選ばれています。
これより後のものに [x86-64-v3][x86-64-v4] がリストにはありました。
但し物理CPUが古いのに新しいCPUを選べるとも思えず、変更せずににデフォルトの
ままにしています。

次へを押します。
VM作成 7

[メモリ]タブ
特に説明はいらないでしょう。
次へを押します。
VM作成 8

[ネットワーク]タブ
ネットワークも VirtIOドライバを使いますので、[モデル:] を [VirtIO (準仮想化)] にしました。
次へを押します。
VM作成 9

[確認]タブ
これまで設定したもののサマリです。
完了を押します。
VM作成 10

これで仮想マシンの作成が完了しました。
ダッシュボードに [100 (Win2022)] という仮想マシンが現れました。
([名前] がここで出てきました)
[コンソール] を選択すると、停止中であることが分かります。
VM作成 11


仮想マシンを起動して、Windows Server 2022のインストールを開始しましょう。

Windows Server 2022 インストール」に書いているのと基本的には同じ手順なんですが、VMwareとは違う所が若干ありますので、そこを補足していきます。

[Start Now] をクリックします。
この後 [Press any key to boot from< CD or DVD .....」と出ますので、素早く何かキーを押して下さい。
(Windows Server インストールの罠)
Windows Server 2022インストール 1

※ここから Windowsインストールの画面が潰れてしまっています。
実態もこんなものなのでちょっと我慢して下さい。

インストールを進めていくと、次の画面にディスクが現れません。
これは Windowsが PROXMOXの仮想マシンのディスクのドライバを持っていないからです。
ここで 1回目の VirtIOドライバの出番です。

Windows Server 2022のインストール画面の [ドライバーの読み込み] をクリックします。
Windows Server 2022インストール 2

参照を押します。
Windows Server 2022インストール 3

VirtIOドライバの ISOファイルは Dドライブになっていました。
インストールする OS毎にフォルダが違っていて、Windows Server 2022では
[D:¥amd64¥2k22]フォルダを選択します。
OKを押します。
Windows Server 2022インストール 4

次へを押します。
Windows Server 2022インストール 5

ディスクが出てきました。\(^o^)/ Windows Server 2022インストール 6

後のインストール手順は「Windows Server 2022 インストール」と同じですので割愛します。

一通り終わってこの画面になり「さてCtrl+Alt+Delだ」と思ったところで「はて?」となりますね。

コンソールの左にあるココをクリックします。
Windows Server 2022インストール 7

Aを押すと右にもう一列でできますので、ポッチが 3つあるボタンを押しましょう。
幸せになれるはずです。
Windows Server 2022インストール 8

インストールが済んだと思いきや、実はネットワークインターフェイスが認識されていません。
VirtIOドライバの 2回目の出番です。

[D:¥virtio-win-gt-x64.msi]ファイルをダブルクリックして実行します。
ネットワークドライバインストール 1

Nextを押します。
ネットワークドライバインストール 2

[I accept the terms in the License Agreement.] にチェックし、Nextを押します。
ネットワークドライバインストール 3

ドライバは全部入れてしまいます。
Nextを押します。
ネットワークドライバインストール 4

Installを押します。
ネットワークドライバインストール 5

Finishを押します。
ネットワークドライバインストール 6

この過程で、メモリ管理用のバルーニングドライバも入ったと思いますので、一度OSをリブートした方が良いでしょう。

再起動後にリモートデスクトップでの接続をしてみましたが、問題なく繋がることが確認できました。
これで Windows Server 2022のインストールは完了です。


こうして PROXMOXに仮想OSを立ち上げるまでをやってみました。

私は Qemuの知識が無かったのでその点で結構苦労しました。
これを書き上げるまで、Windows Server 2022を 6回は入れ直しました。

ですが、設定項目が多くあるだけで選択すべき設定のパターンは限られてくると思いますので、慣れてくればサクサクとやれると思います。

VMware Workstation Playerの仮想OSとして PROXMOXを構成しているだけに、重たいと感じることはありますね。
やっぱり PCに直接インストールして試してみたいと思いました。

できれば次回はコンテナを入れてみようと思います。
どんな風になるんでしょうか。

PROXMOX環境構築 4」に続きます。

===== おまけ =====
実は作業中に Ctrl+Alt+Delが効かず、Windowsへのログオンができない状態になりました。

どうにもならないので「電源ブッチンは無いかな?」とおもいましたら、こちらにありましたね。
[Hard Stop]で強制終了させることができました。
電源ブッチン