これまでの技を使って PROXMOXのクラスターを作ってみたい。
VMware vSphereのような仮想化基盤をタダで作れちゃうということで最近のお気に入りの PROXMOXですが、YouTube動画で、最近流行りのミニPCを使って、家にコンパクトなクラスタ環境を作っている外国人が結構います。
「こんなクラスター環境をこんなに小さく作っちゃったぜ、見てよ!」って雰囲気のもので、Redditでは r/homelabって所で自慢合戦が行われています。
一方ファイブチャンネルでは Intel N100を搭載したミニPCがかなりイケてるってスレも立っていて、自宅でのサーバーお勉強環境は私のように大きな箱 1台でやるんではなく、これからはこういうものが流行ってくるのだろうと思います。
こんなのがね、2万円台で買えるようになりました。
PROXMOXのクラスタ環境では、HA(High Availability)の機能を使う場合、最低 3ノードからとありまして、ミニPCと言えども 3台も必要になるんですが、それでも 10万円を切りますから、ゲーミングPCを買う程余裕の有る人はトライしてみると良いんじゃないかって思いました。
私にはそんな金がありませんので、ここでもまた VMware Workstation Playerの上に全部作るんですけど、流石にここまでの構成だとメモリが 32GBのマシンだとキツいです。
「新しい中古(?)の PCを買いました 2 (主役メカ交代)」で四苦八苦して作った新マシン(64GB搭載)を使います。
この実験は金かかる!
なおこのネタは PROXMOXのドキュメントを読みながら進めていますので、予想の通り上手く行かなかった場合は、後でここまで戻ってきて書き直すかも知れませんが、ご容赦願います。
現時点の設計ではこんな構成になっています。
クラスタ環境に欠かせない共有ディスク装置には「ソフトウェアiSCSIデバイス(FreeNAS)(前編)」で使った FreeNASを使ってみるつもりです。
ネットワークは殆ど仮想なので実際の結線はほとんどありませんが、論理的にはこういう形に。
絵にするまでもないですが、3台で FreeNASが提供する iSCSIのブロックデバイスを共有すると。
IPアドレス等はこのような感じに。
これだけで SSDが 130GBに、メモリが 28GBと。
マシン名 | メモリ | ディスク | サービス | ハートビート | ストレージ |
---|---|---|---|---|---|
proxmox1 | 8GB | 10GB | 192.168.1.151 | 192.168.2.151 | 192.168.3.151 |
proxmox2 | 8GB | 10GB | 192.168.1.152 | 192.168.2.152 | 192.168.3.152 |
proxmox3 | 8GB | 10GB | 192.168.1.153 | 192.168.2.153 | 192.168.3.153 |
freenas | 4GB | 100GB | 192.168.1.154 | - | 192.168.3.154 |
PROXMOXのクラスターについてのドキュメントは以下です。
Cluster Manager
環境ができあがりましたら Windows Server 2022の一つも立ち上げて、vSphereの vMotionのように稼働させたままノード間を移動させてみたいです。
「PROXMOXクラスター 2」につづきます。
ホームラボを作るなら、こんなのも欲しいのですよ。
このナリで VLANできるわポートミラーリングできるわ。
前モデルは ¥3,800だったけど倍になってしまったのが残念。