Proxmox Backup Serverで仮想マシンとかをバックアップ。
Broadcomが VMware製品を課金方式にすること、ハイバーバイザーの ESXiの無償版を終了することを発表しました。
これは新しいバージョンの vSphereのお勉強をタダでできなくなることを意味します。
ESXiをタダで使っていた世界中のサーバーエンジニアが梯子を外された格好になり、彼等の間で避難先として PROXMOXの人気があがってきました。
PROXMOXの導入に関しては当ホームページでは、以下で既に扱っています。
「PROXMOX9 環境構築 1」
「PROXMOX9 環境構築 2」
「PROXMOX9 環境構築 3」
「PROXMOX9 環境構築 4」
また PROXMOXサーバーのクラスタ構成の構築を以下で扱いました。
「PROXMOX9 クラスター 1」
「PROXMOX9 クラスター 2」
「PROXMOX9 クラスター 3」
「PROXMOX9 クラスター 4」
「PROXMOX9 クラスター 5」
「PROXMOX9 クラスター 6」
「PROXMOX9 クラスター 7」
ここでは上記の環境に作られた仮想マシン(仮想OS)やシステムコンテナをバックアップするため、以下のサーバーを立ち上げます。
Proxmox Backup Server
基本的にこのサイトにある Get Started に従って進めていきます。
1.ダウンロード
ダウンロードはこちらから。
特にタイトルのないダウンロードページ
一番新しい [Proxmox Backup Server 4.0 ISO Installer] のDownloadを押します。
ダウンロードが完了すると [proxmox-backup-server_4.0-1.iso]ファイルができました。
拡張子が [iso]の ISOイメージファイルですから、Proxmox Backup Serverもまた、Proxmox VE(Virtual Environment)と同様に OSとしてインストールするものです。
2.設計
使うものは、2025年9月2日時点での最新版で以下にします。
用途 | 使うもの |
---|---|
仮想化ハイバーバイザ | Proxmox VE 9.0-1 |
仮想OS(バックアップ対象) | Windows Server 2025 |
バックアップサーバー | Proxmox Backup Server 4.0-1 |
これらを全て VMware Workstation Pro上の仮想マシンとして作成します。
Proxmox VEの環境は冒頭に書いた「PROXMOX9 環境構築 1」〜「PROXMOX9 環境構築 4」で作ったものです。
ネットワークの論理的な構成はこんな風になります。
VMware Workstation Proでバックアップサーバー用の仮想マシンを作る時にディスクのサイズは注意ですね。
今回の実験に耐えるだけの大きめのサイズにしておきます。
インストールするもの | メモリ | ディスク |
---|---|---|
Proxmox VE 9.1-0 | 8GB | 100GB |
Windows Server 2025 | 4GB | 60GB |
Proxmox Backup Server 4.0-1 | 4GB | 200GB |
Proxmox VEサーバーにはには既に Windows Server 2025の仮想OSが一つあります。
「Proxmox9 Backup Serverインストール 2」につづきます。