PROXMOXサーバーを 3台作ります。
「PROXMOXクラスター 1」で、PROXMOXクラスター環境を設計し、
「PROXMOXクラスター 2」で、FreeNASを使って iSCSIの共有ディスクを作りました。
ここでは仮想基盤の本体になる PROXMOXのサーバーを作ります。
図の赤いところです。
PROXMOXのインストールについては「PROXMOX環境構築 1」からのシリーズで書いていますが、今回の設計では VMware Workstation Playerで作る仮想マシンはこんな感じになります。
- CPU 4個
- メモリ 8GB
- ネットワークインターフェイスを 3つ持っている
- PROXMOXインストール用のローカルディスクが 10GB
- 仮想マシンを作るディスクは iSCSIの共有ディスクなのでローカルにはいらない
更にクラスター環境を作るため、同じ構成で 3台作ります。
図にするとこんな感じです。(1台目の例)
VMware Workstation Playerの設定画面だとこんな感じです。
PROXOMOXは 2023年9月28日時点の最新バージョン 8.0を使います。
インストールします。
仮想マシンを起動してください。
[Install Proxmox VE (Graphical)] を選択し、Enterを押します。
I agreeを押します。
ディスクは [/dev/sda] の 1つしかありませんからこれでOKです。
Nextを押します。
[Country] に [Japan] を選んだら、下のは自動で決まりました。
Nextを押します。
[root] ユーザーのパスワードを入れます。
[Email] はシステムからの重大なお知らせが届くメアドになります。
Nextを押します。
ここで ネットワークインターフェイスの設定をします。
PCに直接インストールしたり、他の仮想化ソフトを使うと名前が変わるかも知れません。
3つともここでできますが、上の VMware Workstation Playerの仮想マシン設定の絵で、[ネットワークアダプタ ブリッジ(自動)] に相当するのが [ens33] になっていますので、コイツだけ設定します。
残り2つは後で WEB管理画面で設定します。
Nextを押します。
Installを押します。
仮想マシンを作るディスク領域が無いって言われます。
今回は FreeNASの方に作りますから問題ありません。
OKを押します。
あとはしばし待ちましょう。
この画面になったら、もうこの画面は使いません。
ウィンドウの最小化でもして、次の作業に進みます。
これでインストールは完了です。
WEB管理画面にアクセスします。
私のクライアントPCの [/etc/hosts]ファイルには今回出てくるサーバーを全て登録してありますので、私の環境だと URLは [http://proxmox1:8006] になります。
先に [Language] を [日本語] にします。
その後、[ユーザ名:] に 「root」、
[パスワード:] はインストール時に設定したパスワードを入れ、ログインを押します。
PROXMOXにお金を払っていないと毎度これが出るようです。
OKを押します。
さっき放っておいた残り 2つのネットワークインターフェイスに IPアドレスの設定をします。
左のツリーで [データセンター] - [proxmox1] を選択、[ネットワーク] を選択すると [proxmox1]サーバーの ネットワークインターフェイスの一覧が出ますので、[ens34] の行を選択し、編集を押します。
[IPv4/CIDR] を設定(サブネットマスクの [/**] 部分を忘れずに)し、
[自動起動] にチェックを入れておきます。
OKを押します。
同様に [ens35] もやっておきます。
両方とも設定が終わった画面です。
設定を適用を押します。
はいを押します。
さっきは [稼働中]列が [いいえ] になっていたのが [はい] に変わりました。
これで 1台目(proxmox1)の作業が完了です。
2・3台目も同じようにやってください…。(面倒ですが)
3台できたらここでの作業は完了です。
まだ目立ったことは何もできませんね…。
でもこれがインフラ構築の実態で、仕事でもこんなものですよ。
「PROXMOXクラスター 4」につづきます。