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PROXMOXクラスター 4

2023年9月28日

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3台の PROXMOXサーバーを纏めてクラスター環境にします。

PROXMOXクラスター 1」で、PROXMOXクラスター環境を設計し、
PROXMOXクラスター 2」で、FreeNASを使って iSCSIの共有ディスクを作り、
PROXMOXクラスター 3」で、PROXMOXサーバーを 3台作りました。

ここまででこんな環境ができあがっています。
構成 1


ここではいよいよクラスター環境を作ります。
全てWEB管理画面からの操作でできるので結構簡単です。


まず 1台目(proxmox1)の WEB管理画面にアクセスします。

左のツリーで [データセンター] を選択し、[クラスタ] を選択したら、クラスタを作成を押します。
クラスタ設定 1

[クラスタ名:] は他のクラスタと区別するための名前で任意のもので構いません。
[クラスタネットワーク:] はこのクラスタに所属する PROXMOXサーバー同士が通信し合うネットワークで、ここでの設計では VMware Workstation Playerの [VMnet2](上の図の赤い線)を使います。
[proxmox1]サーバーでは [192.168.2.151] が該当します。
作成を押します。
クラスタ設定 2

[TASK OK] になるまで待って、×で閉じます。
クラスタ設定 3

これで [proxmox-cluster]クラスターという枠ができました。

次は [proxmox2]サーバー・[proxmox3]サーバーをこのクラスターに参加させます。

再び [proxmox1]サーバーの WEB管理画面です。

Join情報を押します。
クラスタ設定 4

情報をコピーを押すと、[Join情報:] の内容がクリップボードに入ります。
これを [proxmox2]サーバー・[proxmox3]サーバーで使います。
クラスタ設定 5

[proxmox2]サーバーの WEB管理画面にログインします。

左のツリーで [データセンター] を選択、[クラスタ] を選択して、クラスタに参加を押します。
クラスタ設定 6

この画面になるので、[情報:] の枠に、先程コピーした join情報を貼り付けます。
クラスタ設定 7

画面がこう変わるので、
[パスワード:] に [proxmox1]サーバーの [root]ユーザーのパスワードを入力、
[クラスタネットワーク:] には上の図の赤線のネットワーク(VMnet2)に繋がっているネットワークインターフェイスの IPアドレスをプルダウンから選択し、
Join 'proxmox-cluster'を押します。
クラスタ設定 8

[Join Request OK] となったら良いようです。
×で閉じます。
クラスタ設定 9

ところが [proxmox2]サーバーではいつまで経ってもこれが消えませんでした。
クラスタ設定 10

一方で [proxmox1]サーバーにはこのようなメッセージが。
クラスタ設定 11

何かと思って調べてみますと PROXMOXのフォーラムにこのような質問と回答が。
[SOLVED] after cluster activation, no web access to node

どうもルート証明書の問題らしいですが、よく分からんです。
以下のコマンドを実行すると上手く行くらしいです。

rm /etc/pve/priv/pve-root*

pvecm updatecerts --force

systemctl restart pveproxy.service

[proxmox1]サーバーの画面の左のツリーで、[データセンター] - [proxmox1] を選択し、シェルを押します。
クラスタ設定 12

ターミナルのような画面が現れるので、上のコマンドを実行します。

3行目で pveproxy.service を再起動した所で [proxmox1]サーバー・[proxmox2]サーバーともに WEB管理画面の通信が切れてしまうので、改めてログインし直します。

[proxmox1]サーバーでも [proxmox2]サーバーでも、両方のサーバーが [データセンター] の下に出てきました。
クラスタ設定 13

どうやらこれでクラスターへの参加はできているようです。

[proxmox3]サーバーで参加作業をしたところ、[proxmox2]サーバーのときのようなエラーにはならずに参加できました。
クラスタ設定 14

イイ感じじゃないでしょうか。


このクラスタに iSCSIの共有ディスクを繋ぎます。
どのサーバーでも OKそうですが、とりあえず [proxmox1]サーバーで作業します。

[データセンター] - [ストレージ] と選択し、追加を押すとメニューが出ますので、[iSCSI] を選択します。
クラスタストレージ設定 1

この画面になりますので、
[ID:] は他のストレージと区別できるものを任意で、
[Potal:] には iSCSIデバイスのポータルの IPアドレスを入力します。
上の図では青い線のネットワーク(VMnet3)に繋がっている [192.168.3.154] になります。
IPを入れると、[ターゲット:] にポータルから参照できるターゲットが自動で出てきますので、FreeNASの共有設定に出てきたものを選びます。
(この環境では 1つしかない)
追加を押します。 クラスタストレージ設定 2

[データセンター] - [ストレージ] に FreeNASで作った iSCSIデバイスを登録できました。
クラスタストレージ設定 3

この図のようになりましたので 3台のサーバー全てから使うことができます。
構成 2


これで仮想基盤のクラスター環境としてはできあがったのではないかと思います。

次回は仮想マシン(VM)を作成して Windows Server 2022をインストールしてみます。

PROXMOXクラスター 5」につづきます。