Proxmox Backup Serverで仮想マシンとかをバックアップ。
Broadcomが VMware製品を課金方式にすること、ハイバーバイザーの ESXiの無償版を終了することを発表しました。
これは新しいバージョンの vSphereのお勉強をタダでできなくなることを意味します。
ESXiをタダで使っていた世界中のサーバーエンジニアが梯子を外された格好になり、彼等の間で避難先として PROXMOXの人気があがってきました。
PROXMOXの導入に関しては当ホームページでは、以下で既に扱っています。
「PROXMOX環境構築 1」
「PROXMOX環境構築 2」
「PROXMOX環境構築 3」
「PROXMOX環境構築 4」
また、PROXMOXサーバーのクラスタ構成の構築を以下で扱いました。
「PROXMOXクラスター 1」
「PROXMOXクラスター 2」
「PROXMOXクラスター 3」
「PROXMOXクラスター 4」
「PROXMOXクラスター 5」
でもってここでは、上記の環境に作られた仮想マシン(仮想OS)やシステムコンテナをバックアップするため、以下のサーバーを立ち上げます。
Proxmox Backup Server
基本的にこのサイトにある Get Started に従って進めていきます。
1.ダウンロード
Get StartedのページにDownload ISO imageボタンがあるからそれを押します。
バージョンが 2つ出てくるので、新しい方を選んでDownloadボタンを押します。
2024年2月23日時点では、3.1-1が最新バージョンです。
ダウンロードが完了すると [proxmox-backup-server_3.1-1.iso]ファイルができました。
拡張子が [iso]の ISOイメージファイルですから、Proxmox Backup Serverもまた、Proxmox VE(Virtual Environment)と同様に OSとしてインストールするものなんでしょう。
(きっと Debian 12ベースですね)
2.設計
使うものは、2024年2月23日時点での最新版で以下にします。
用途 | 使うもの |
---|---|
仮想化ハイバーバイザ | Proxmox VE 8.1-2 |
仮想OS(バックアップ対象) | Windows Server 2022 |
バックアップサーバー | Proxmox Backup Server 3.1-1 |
でもって、これらを全て VMware Workstation Player上の仮想マシンとして作成します。
Proxmox VEの環境は冒頭に書いた「PROXMOX環境構築 1」〜「PROXMOX環境構築 4」とほぼ同じ手順で、最新版を入れたものを作った前提です。
ネットワークの論理的な構成はこんな風になります。
バックアップサーバーを作るので、VMware Workstation Playerで仮想マシンを作る時に、それぞれディスクのサイズは注意ですね。
他の実験と違って、今回の実験に耐えるだけのサイズにしておきます。
インストールするもの | メモリ | ディスク |
---|---|---|
Proxmox VE 8.1-2 | 8GB | 150GB |
Windows Server 2022 | 4GB | 60GB |
Proxmox Backup Server 3.1-1 | 4GB | 200GB |
というわけで、取り急ぎ Proxmox VEと Windows Server 2022の仮想OSを一つ作りました。
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ここまでは慣れてしまえばすぐにできるようになりました。
Proxmox VEは 8.1になって、Windows OSの仮想マシンを作る時に、Windowsのインストールメディアと Virt I/Oドライバのインストールメディアを同時に使えるように、DVDドライブが 2つできるように変わっていました。
おかげでインストール作業が凄く作業が楽になりました。
ここはこれで終わりです。
「PROXMOX環境構築 2」に続きます。